小児の側弯症と同じように、背骨が左右や前後に弯曲した状態で、ねじれも加わることがあります。小児期からみられる側弯症が進行して生じる場合と、中高年になってから新たに変形が生じる場合があります。左右に曲がる場合を側弯症、前方に曲がる場合を後弯症といいます。
成人、とくに中年以降の女性に多く生じ、変性側弯症と呼ばれることもあります。
腰や背中の痛み、脚のしびれや筋力の低下、間欠跛行(長く歩けない、立っていられない)、逆流性食道炎(胸やけ)、前方注視障害(前が見えない)などをきたすことがあります。
近年、脊柱の変形、特に後弯変形がADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。また、小児期からの側弯症に対して適切な治療が行われず、変形が進行したことによる中高年以降のQOL(生活の質)の低下が問題となっています。